設立の背景と目的

 

一般社団法人グリーフケア希望‐AYA家族支援センター(HOPE-AYA)は、代表理事の体験から、AYA世代のがん患者と家族・遺族が直面する現実的な課題に対応するために設立されました。

 

同じ経験をもつ家族(ビフレンダー)が主体となり、ご家族一人ひとりの課題解決をサポートします。  

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法人ロゴは、支え合う人が♡をつくり出し、そこに無限大の記号(∞)があしらわれています。無限記号(∞) は「永続的な支援」や「終わりないつながり」を象徴し、HOPE-AYAの理念 -You are not alone- と長期的なサポートを表現しています
HOPE-AYAのロゴ

法人ロゴは、支え合う人が♡をつくり出し、そこに無限大の記号(∞)があしらわれています。無限記号(∞) は「永続的な支援」や「終わりないつながり」を象徴し、HOPE-AYAの理念 -You are not alone- と長期的なサポートを表現しています。 


現在の医療システムや福祉制度、社会的支援の中で、AYA世代特有のニーズが十分に満たされていない現状があります。

 

1.初期診断と治療への課題


  • 初期診断の誤りや適切な治療への遅れによる患者と家族の負担
  • 希少がんにおける診断や治療法開発進展の必要性

2.福祉制度と経済的負担


  • AYA特有の課題に対応した公的支援制度の整備
  • 家族の経済的負担軽減の重要性(介護保険適用外への対応など) 

AYA世代のがん患者や家族の経済的負担を軽減する制度として、比較的容易にアクセスできる制度には、高額療養費制度(健康保険)、傷病手当金(健康保険)、医療費控除(確定申告時)、障害者手帳(区市町村)、障害年金制度(年金事務所)等があります。

 

しかし、現実的には、これらの情報へのアクセスと申請、手続き(必要書類の収集や、いくつもの場所に何度も出向かなければならないなど)のために、家族は多大な労力を要します。

 

さらに、AYA世代特有の希少がんの検査(ゲノム検査やセカンドオピニオン等含む)、診断、治療、入院、手術、手術による障害、遠方への交通費・宿泊費、搬送費用、その後の生活や長期間に及ぶ介護には、医療保険や助成制度の対象外(介護保険は適用外)のものが多くあります。

e.g. ストーマを造設した場合も、装具購入助成には上限があるなど 

3.AYA世代特有の心理社会的ニーズ


  • 学業、就労、結婚などライフイベントへの影響を考慮した支援体制の必要性
  • 年齢やライフステージに応じた柔軟な対応

4.家族・遺族への支援体制


  • 家族一人ひとりに配慮した支援
  • 看取りに至る過程で必要な情報提供と地域の社会資源との連携
  • 死別後の長期的なグリーフケア

5.情報アクセスと地域格差


  • 医療や福祉情報へのアクセス向上と一元化の重要性
  • 地域による医療・福祉サービス格差への対応

6.きょうだいへの配慮


  • きょうだいが置き去りにされる現状への理解と支援体制の整備
  • 悲嘆を抱えるきょうだいが安心して相談できる場の提供(「きぼうの会」)
きょうだいが、悲しみを共有できる場所
悲しみを共有できる場所

設立の目的

HOPE-AYAは、これらの課題に取り組み、すべてのAYA世代のがん患者と家族が、安心して治療や介護に専念できる状況、最期まで家族の時間を大切にできる環境づくり、遺族が長期的に支えられる社会を目指します。具体的には、以下の取り組みを進めます。

 

1.包括的な医療支援体制の構築

2.経済的負担軽減策の推進

  • 家族の現実に則した公的助成制度創設への働きかけ
  • 家族への経済的支援

3.心理社会的サポートプログラム

4.専門職へのグリーフケア研修

 

5.専門職へのストレスマネジメント研修

 

5.専門職へのSV/教育分析(代表理事による)

 

6.グリーフカウンセラー養成(資格問わず)

 

7.個別性を尊重した支援

  • 患者や家族、一人ひとりの背景や希望を尊重した対応

8.情報提供とアクセス改善

  • 必要な情報を一元化し、誰もが利用しやすい形で提供する仕組み作り

9.きょうだい向けプログラム


HOPE-AYAは、AYA世代のがん患者と家族・遺族が直面するこれらの課題一つひとつに取り組み、具体的支援活動を展開します。社会的連携がなされ、誰でも、いつでも、どこにいても、最善の支援が受けられる社会を目指します。

 

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