ビフレンダー(Be-friender)とは、「友人になる人」という意味をもつ言葉で、主にグリーフケア(悲しみや喪失を経験した人々への精神的支援)において使用されます。
この考え方は、1960年代にイギリスで始まった「サマリタンズ運動」に起源があります。イングランド国教会牧師の Chad Varah (1911-2007) によるボランティア電話相談(1953年~)から始まったこの運動では、自殺防止のために同じ経験をもつ者が寄り添い、話を聞くことが重要だとされました。
ビフレンダーは、専門職とは異なり、自身も同じ経験をもつ、研修を受けたボランティアです。体験に基づく悲しみへの共感と理解は、支援を受けるご家族一人ひとりにとって大きな安心感となり力となります。
HOPE-AYAでは、ビフレンダーが、AYA世代のがん患者とご家族が直面する深い悲しみや孤独感に寄り添い、友人として支援する役割を担います。
ビフレンディング(Be-friending)は、「同じ経験」を共有する者だからこそできる特別な支援です。HOPE-AYAでは、ビフレンダーの果たす役割は非常に重要です。専門職による支援だけではなく、同じような経験をもつ人がそばにいることで、ご家族は「自分たちは一人ではない」と感じることができます。
• 共感と理解:ビフレンダーは、自身の体験を通じて、ご家族の気持ちや悩みに深く共感し、寄り添うことができます。
• 孤独感の軽減:同じ経験をもつ者として話を聞き、一緒に過ごすことで、ご家族の孤独感や不安感を和らげます。
• 希望の共有:自身の経験から得た知識や希望を共有することで、ご家族が人生を歩みつづけることを支えます。
家族の経験を活かした支援は、HOPE-AYAの活動の中核を成しています。
家族としての経験を活かした支援は、当法人の活動の中核を成しています。
ビフレンダーは、HOPE-AYAの遺族会員*のうち、研修を修了してご家族へのさまざまな支援を行うボランティアです。
* 死別後およそ1年以上経過した方
心理療法(精神療法)を行うカウンセラーや医師ではありませんが、悲しむ人への理解と共感が、ビフレンダーにはできます。ビフレンダーは、自分自身も、弱くて、支えを必要とする小さな一人ひとりです。だからこそ、友の弱さも悲しみも、孤独も絶望もわかります。
自分が弱い人間だと知っている人は、誰かの支えになることができます。いっしょに活動したいと思われる方は、ぜひ入会をご検討ください。
HOPE-AYAの理念に共感し、ビフレンダーとして共に活動してくださる方を募集しています。
条件
1. 死別からおよそ1年以上経過していること
2. 遺族会員(賛助会員)であること
*入会は「遺族会員/入会方法」から。
3. HOPE-AYAの研修を修了していること
4. 定期的なミーティングやスーパービジョン(SV)に参加できること
活動内容
入会がまだの方は、こちらからお申込みください。
深い悲しみを経験した人だからこそ、悲しむ人と共に悲しみ、共に歩むことができます。同じ道を歩んできたからこそわかる痛みと希望。その両方を共有しながら未来へとつづく旅路を共に歩んでいきます。
ビフレンダーとしての活動に少しでも関心のある方は、ぜひご連絡ください。共に希望の灯をあたため、未来へとつないでいきましょう。
ご不明な点は、お気兼ねなくお問い合わせください。
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何卒、ご理解ご協力のほど宜しくお願いいたします。