-対人援助職者支援プログラムー
2025年8月~開講に向けて準備を進めております。プログラム詳細・開講日程が決まり次第こちらのページでお知らせします。
個人のSV/教育分析や個人カウンセリングは、随時受け付けています。
各プログラムページから、詳細をご確認のうえお申し込みください。
代表理事からのメッセージ
HOPE-AYAでは、専門職の方々へのグリーフケア研修/ストレスマネジメント研修/スーパービジョン(SV)・教育分析を行っています。講師、スーパーバイザーは、代表理事が務めます。
これまで、多くのスピリチュアルペインを抱える人々に向き合い、私自身、援助者としての無力、人間の限界への葛藤を感じてきました。また、対人援助職者の方々の痛みにも直面してきました。援助者がどれほど心をこめて接しても、どうしても苦しみの和らぐことのない人々がいます。
ここに援助者としてのスピリチュアルペインが生じ、目の前の苦しむ人に関わることが辛くなります。しかし、弱く無力な私たちであっても、その人のそばにとどまることができます。援助者の真の力とは、その覚悟をもつことだと思います。
AYA世代のがん患者とご家族は、非常に複雑で深い悲しみを経験します。若い命が脅かされる想定外の現実に直面し、将来の夢や希望が断ち切られる痛みは計り知れません。若い命が失われることに意味を見出すことは難しく、ここに癒えることのないスピリチュアルペインが生まれます。
このとき、机上の知識はほとんど役に立ちません。自身の死生観が問われます。そこに、自身の体験に基づく知識と気づきがなければ、ご家族の孤独をより強めることになります。患者や家族への寄り添いとは、思い込みにとらわれず、それぞれ異なる患者や家族の言葉に謙虚に耳を傾け、その全人的痛みを知ろうとする態度そのものです。
専門職の方々に求められるのは、「グリーフケアをする」ことではなく、プロフェッショナリズムに努め、一人ひとりに専門職として真摯に向き合うことです。その態度そのものがグリーフケアだと思います。
患者や家族が命を委ねるしかない専門職の方々の言葉の一つひとつ、その態度は、患者と家族の人生その後に大きな影響を与えます。現場での患者・家族への関わり方は、たとえその時を癒すことが難しくても、その記憶と体験が家族の未来を支えます。
グリーフケア研修「基礎プログラム」では、「グリーフワークとは/スピリチュアルペインとは」を中心におき、一般的なグリーフケアの基礎から上級、援助的コミュニケーションまでを、「実践プログラム」では、患者と家族の体験を通してグリーフとスピリチュアルペインの現実を学び、自身の死生観を見つめ実践につなげます。
また、医療や福祉、宗教、教育などに携わる方々の仕事は感情労働と言われ、気づかないうちに自分自身の限界をこえ、心身ともに疲弊し、仕事への意欲までなくしてしまうことがあります(バーンアウト)。そのため、援助者自身がセルフケアの方法を知り、日ごろから自己理解や自己覚知について意識することが、より質の高い援助につながります。
「ストレスマネジメントプログラム」では、援助者自身のグリーフケアをテーマに、認知行動療法(CBT)による感情のセルフコントロールを身につけ、うつ病・バーンアウトを予防します。個人のスーパービジョン(SV)、自己理解・ 自己覚知のための教育分析については、随時ご予約を受け付けています。
「グリーフカウンセラー養成プログラム」は、基本的にご遺族向けのプログラムです。心理学や医療・福祉の資格はとくに問いません。
研修講師は、20年以上にわたり医療や福祉、宗教、教育に携わる対人援助職者に向けてのカウンセリング経験とグリーフケア研修実績をもつ代表理事が務めます。これまで講師を務めた研修の一部については、「研修・講演実績」からご覧いただけます。
[専門]
* 修士論文:「構成主義からみたパウロの回心― 喪失と悲嘆における意味再構成の視点から ―」2022.
代表理事によるグリーフケアに関する研修・講演実績の一部を紹介しています。20年以上にわたる対人援助職者への研修や講演、喪失と悲嘆に関する研究を通じて、専門職の学びと実践をサポートします。
「大阪あべのカウンセリングルーム」に移動します。
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