-cognitive behavioral therapy-
遷延性悲嘆症(Prolonged Grief Disorder)は、大切な人を失った後、深い悲しみが長期間にわたり続き、日常生活に大きな支障をきたす状態です。この状態は、自然な悲嘆反応を超えたものであり、早期に適切な治療や精神療法が必要とされます。
遷延性悲嘆症の治療には、悲嘆に焦点を当てた認知行動療法(CBT)が有効とされています。HOPE-AYAでは、遷延性悲嘆症や深刻なうつ病、不安障害など専門のカウンセリングが必要なご家族には、個別に対応しています。
認知療法・認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)とは、アーロン・ベック(認知療法)やアルバート・エリス(論理情動行動療法)、ドナルド・マイケンバウム (ストレス免疫訓練)によって、それぞれ独自に始められた心理療法の総称です。
CBTは、人間の「気分・感情」が「認知」(ものの考え方や受け取り方)の影響を受けることから、「認知」に働きかけて、つらい「気分・感情」を軽減し、自ら制御する力を身につけることによって精神疾患を治療することをめざす構造化された精神療法(心理療法)です。
CBTは、エビデンス・ベースの臨床実践の考え方に立ち、うつ病や不安障害などの治療で、その有効性が科学的手法によって実証されています。『米国精神医学会治療ガイドライン』では、軽度から中程度のうつ病の第一選択治療のひとつとされ、現在では精神科治療のグローバルスタンダードになっています。
カウンセリングにおいては、クライアントとカウンセラーが問題解決のためのチームを組み(協同的な問題解決チーム)、こうした認知体系(考え方・視覚的イメージ)を、 反証や多面的解釈によって自ら修正していくことで心の問題や症状を軽くし、最終的には,自分自身が認知療法を用いてセルフコントロールできるようになること を目指します。
遷延性悲嘆症の治療では、薬物療法は十分な有効性が示されておらず、複数のメタアナリシスで心理療法、特に悲嘆に焦点化した認知行動療法の有効性が報告されています。
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